<ロッテ3-11オリックス>◇18日◇千葉マリン
ミットだけを目がけ、腕を強く振った。7回裏無死一、二塁。オリックス中山は代打・竹原を外角の直球系の球で見逃し三振。最後の99球目が暗いトンネルを抜けた証しだった。今季初勝利の基盤は土俵際で見せた開き直りだった。
ウイニングボールを左手に「とにかく腕を振っていこうと思った。力みというか、開幕してから全体的に良くなかった。開き直りですね」と話した。開幕ローテーション入りも、今季2戦目の同戦(3月28日)に3回途中5失点降板。試合後、同じ千葉マリンのロッカーでコリンズ監督に2軍降格を宣告された。「またやられるわけにはいかない」と決意があった。
13日に再昇格も指示されたのは中継ぎ待機だった。だが、この日に先発予定だった岸田が16日に右足内転筋痛を訴え、白羽の矢がたった。「チャンスと思って投げようと思った。ブルペン捕手の方にも『真ん中に思い切って投げろ』といわれてきた」と、開き直りが腕の振りに変わっていた。
コリンズ監督も今後の起用法に「交流戦で日程が不規則になるし、ブラウン(投手コーチと)と新幹線で話し合う」とうれしい悩みが増えた。力みと開き直りの違いを体得した中山が、交流戦でも左腕を振る。【今井貴久】




