<ソフトバンク8-6オリックス>◇21日◇福岡ヤフードーム

 オリックス宮本大輔投手(26)が難病を克服し、04年9月27日以来、1393日ぶりの1軍マウンドに立った。6回から2番手で登板。いきなりソフトバンク松田にソロを浴びたが、その後は3者連続三振。7回も1四球無失点で切り抜けた。「これからを左右するマウンドと思って投げた。投げたことを喜んでいる場合ではなかった。防げるホームランだったので悔いが残る」。

 06年の春季キャンプ中に、骨化した靱帯(じんたい)が脊髄(せきずい)を圧迫してしびれなどを引き起こす黄色靱帯骨化症を発症。07年の育成選手を経て今季から支配下選手登録されていた。4年ぶり1軍の感慨よりも今後の生き残りに必死。漫才師のやすよ夫人(32)には「つらいときも一緒にやってくれた心の支え。あとはボクがやるだけ」と感謝の言葉を述べた。