オリックス大石大二郎監督代行(49)が監督に就任し、来季も指揮を執ることが2日、球団から発表された。中村球団本部長は「後半戦、来季の1軍監督就任要請し、本人から快諾を得ました」と説明。年俸は5000万円で、今季も3000万円から同額に修正される。

 コリンズ前監督が辞任した5月21日から監督代行を努めてきた大石新監督は「(監督を)やってみたい気持ちはあったし、うれしい。これからの戦い方は代行時代と変わらない。とにかく目の前の試合を勝つ」などとキッパリ。Aクラス入りへ意欲を示した。

 宮内オーナーは6月時点で「(ポストは)今年は代行でいきます」と明言。最下位に沈んでいた7月上旬には采配に「修業中だな」と話していた。だが先月30日には「よくやっていると思いますよ」と初評価。借金を3まで戻し、大石体制になってからは貯金4。チームが浮上していく中で監督就任へ流れが変わった。

 「チームはクライマックスシリーズをねらえる状況にあり、さらに一丸となって戦ってもらうためにも、後半戦、および来シーズンについて大石監督代行に正式な監督就任をお願いし、快諾いただいた」。この日、宮内オーナーはそうコメントを出した。

 3位ソフトバンクに2・5ゲーム差の4位と、8年連続Bクラスから脱出するチャンス。監督交代がひんぱんに行われた球団の早期続投発表。選手たちを惑わすことなくグラウンドに集中させ、長いトンネルを抜け出そうとするフロントの願いの表れだ。(金額は推定)