<横浜6-3阪神>◇4日◇横浜

 負けてもVマジック30台に突入だ!

 阪神は3-6で最下位横浜に完敗した。3日は21安打19得点と大爆発した打線が、天敵の横浜三浦の前に沈黙。その中で1人、気をはいたのが5番関本賢太郎内野手(29)だ。初回2死一、三塁からドカンとバックスクリーンへ先制3ラン。そのリードを先発の金村暁投手(32)が守れなかったが、2位巨人が敗れ、優勝マジックは「39」と減った。

 前夜の猛爆が続くかと思われた。初回2死一、三塁。またも5番関本が打った。ボールカウント1-3。それでも走者をかえすのが5番の仕事だ。甘く入った135キロのカットボールをたたいた打球はバックスクリーンに飛び込む5号先制3ラン。横浜三浦攻略、金村暁の移籍初勝利に向け最高の口火になった。

 「何としても(先発の)金村さんに初勝利をと思っているので…」

 中軸らしい、そんな思いはかなわなかった。5回に4点を奪われ逆転負けを喫した。それでも優勝マジックは巨人の敗戦で1つ減った。M39。3日の後半戦オープニングゲームでは7回4号2ランを含む2安打2打点の活躍だった。2試合連発は自身5度目で今季初。新井、矢野、藤川を欠く五輪期間中にあって、関本のたくましさだけは、今後の明るい材料としてしっかり残った。

 「ホームラン?

 何でか分からんけどね。中軸の意識?

 全然ないよ。いつも通り普通に打ってるだけ」

 本人は素知らぬ顔だが数字は「恐怖の5番」ぶりを示す。先発出場はここまで77試合。2番38試合、8番23試合。5番はこの日で10試合目。だが今季5本塁打中4本までが5番でのもの。7月13日に最初に5番を任されてから5試合続けて打点なしだったが、その後この日までの5試合は20打数8安打。何より驚くべきは15打点。4番金本の後ろを打つポイントゲッターとしての役割をきっちりと果たしている。

 このカード前には、仲が良く、横浜スタジアムが得意な矢野の離脱になぞらえこう言った。「横浜はいいイメージ。矢野さんのお株を奪うぐらいの活躍ができればいいですね」。きっちりと有言実行で、後半戦最初の2試合を1勝1敗で終えた。「また明日から頑張るだけです」。5日からは京セラドームに移動しての広島戦。関本にとって3試合連発はまだない。それでも虎の新5番には「未知の領域」を期待させるだけの力強さがある。【片山善弘】