<楽天2-4オリックス>3日◇Kスタ宮城

 楽天野村克也監督(73)が8月31日に、フロントから来季の続投を要請されていたことが3日、分かった。仙台市内で島田オーナー、米田球団代表と会談し、球団の意向を伝えられた。球団は7月初旬の段階で続投の方針を固めていたものの、チームも低迷していることもあって、打診する時期を見計らっていた。7月末の3者会談では、監督人事は触れられなかったが、シーズン終盤を迎える9月を前に、来季も指揮を託す意向を伝えた。

 今季の目標設定として、野村監督は「優勝」の2文字を口にし、序盤はリーグ首位にも立って健闘したが、7月に5勝17敗と大失速。以降は、盛り返すことなく最下位にあえいでいる。昨年の4位を下回る可能性も高く、野村監督自身も責任問題に言及している。もっとも、球団創設4年目で、戦力不足は解消していない中、監督の手腕だけでは上位躍進は困難。島田オーナーも表面的な成績は、フロントにも起因すると認め、野村監督の手腕は評価すると発言している。

 野村監督は回答を保留しているもようだが、受諾することは確実。米田球団代表はこの日、続投要請について「ノーコメントです」と話すにとどまった。野村監督の回答を待ち、球団は来季続投を発表することになる見込みだ。