<オリックス1-7西武>◇6日◇京セラドーム

 連勝が7で止まったオリックス大石監督は、今季何度も繰り返した言葉を発した。「岸、打てないですね」。好調だった打線も西武岸の前に7回無得点。今季0勝4敗と、苦手意識は否めない。「どの球も合わないですね。何とか攻略するために、どうするかをやっていかなければならない」と話した。

 短期決戦への不安が残る。クライマックス・シリーズでは1位通過のチームにアドバンテージの1勝が与えられる。独走している西武が1位通過するようなら、オリックスが第2ステージに進出しても岸を投入される可能性が高い。1つ取られれば日本シリーズ進出に王手をかけられてしまう。苦手を抱えたままでは、悲願は遠いものとなる。

 だが振り返っている時期ではない。大石監督も「(連勝は)いつかは止まるでしょう。今日の負けで切り替えて、あした(7日)行くしかないですね。今まで通り1試合1やるだけです」と切り替えた。9回にはカブレラが右翼席へ33号ソロを放ち、5月11日以来の完封負けを免れた。残り20試合、前向きに戦っていくしかない。