<阪神0-4広島>◇12日◇甲子園

 広島が喜田剛内野手(28)のプロ初となる2試合連続弾で3連勝。5割に王手をかけた。2回、1点を先制しなおも無死一、三塁の場面で阪神安藤の内角直球をたたいた。打球はライナーで右翼席に飛び込む3号3ラン。前日11日に5カ月ぶりの2号を放ったばかり。連発も初なら甲子園での1発も初。「阪神時代は、ここで打つのが夢だった」と振り返った。

 守りでは“主役”から落ちそうになった。5回、1死から赤星の三塁線の打球をはじいた。記録は失策。平野の安打で一、二塁となった後、今岡は平凡な三ゴロ。「ひとつエラーして足が動かなかった」。喜田がまたはじいて1死満塁で金本。「満塁ホームランが出たら広島に帰れんわ」と思ったという。先発斉藤が踏ん張り、二ゴロ併殺で切り抜けた。

 昨年5月に阪神からトレードで移籍。そのころ、広島ファンから「しっかり働け」とやじられる夢を何度も見た。「怖かったこともある」。2つの失策で負けたら悪夢になったが失点につながらず、試合を決定づける3ランに「気持ちよかったです」と笑った。3位中日が敗れたため、チームは1ゲーム差に迫った。「守りは練習するしかない」。最後はそう言って「広島の喜田」はバスに乗り込んだ。【網孝広】