<オリックス5-1ロッテ>◇22日◇京セラドーム大阪

 パクリまで粘っこかった。お立ち台のオリックス小松聖投手(26)は「織田裕二のモノマネをする山本高広」のマネをバージョンアップさせた。「K・I・T・A、キタァ」と絶叫。最後は残っていた観客と「キタァ」の大合唱。8連勝の14勝目だからできる堂々たるパクリだった。

 ベンチ裏に下がっても「スペル合ってました?

 前回投げ終わった次の日にローマ字で行こうと。(広島の)斉藤君にパクられたんで。ぼくもパクってるんですけど」と止まらない。初回にロッテ里崎に先制被弾も、2回以降は持ち前の粘りでゼロ行進。大石監督が「監督就任して初めてブルペンのモニターを見なかった」という1失点の完投だった。

 8連勝のうち6勝が、前の日の試合でチームが負けている。21日も8投手の継投で今季ワーストの22被安打。だが「(完投は)思ってなくて、後ろには中継ぎ、抑えがいると信じて投げた」と必要以上の責任感を抱え込まなかった。

 粘りと勢いで3位日本ハムに3ゲーム差。24日にもクライマックスシリーズ進出が決定する。【今井貴久】