<楽天6-4オリックス>27日◇Kスタ宮城

 オリックスが痛恨のサヨナラ負けを喫した。楽天戦で1点リードの9回2死、守護神の加藤大輔投手(28)がフェルナンデスに同点二塁打を浴び、延長11回に力尽きた。クライマックスシリーズ(CS)進出を争う3位日本ハム、4位ロッテはそろって勝ち2~3位が1ゲーム差に詰まった。まさに「尻に火」状態で残り3試合。清原和博内野手(41)の引退セレモニーが行われる10月1日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)で最終順位を懸けて戦う可能性も出てきた。

 サヨナラアーチの弾道をぼう然と見つめるしかなかった。11回、4時間24分の激闘の果てはサヨナラ負け。この瞬間、3位日本ハムに0・5差、4位ロッテに1差と迫られた。残り3試合。「尻に火がついた。あとは生きるか死ぬかの戦い」。2位どころか4位転落の危機に立たされた住友チーフコーチの言葉が、チーム状態そのものだった。

 この日も守護神加藤の背信に泣いた。1点リードの9回から登板し、勝利まであと1死、あと1球だった。だが2-1から149キロ真っすぐをフェルナンデスに同点二塁打された。ここ5戦で3度の救援失敗、2度の敗戦投手…。さらに連続四球で満塁のピンチを招くと、大石監督は今季63登板目で初めて加藤降板を告げた。「マジックがついて3回失敗。僕がちゃんと投げていれば(CSが)決まってた。全部僕のせいです」。加藤は肩を落とした。

 大石監督は就任後初めて判定で2度も抗議、8回はスクイズで1点をもぎ取った。救援に入れた10勝左腕山本は連投させ、右ひざ裏痛のカブレラも代打で強行出場させた。まさに死に物狂いの総力戦。だがこれがCSへの重圧なのか。8年連続Bクラスのチームが初めて味わうギリギリの戦いで苦闘している。最後の一手として、28日の浜中の緊急昇格を決めた。

 「加藤の配置を変えることはない。(下から)だいぶ追い上げられてきたけど、焦りが1番怖い。今まで通り守りに入らず、挑戦者のつもりで一生懸命やる」。指揮官は自分に言い聞かせるように言った。28日からの西武2連戦に連勝すれば、最短29日にCS進出が確定するが、1敗でもすれば清原引退セレモニーが行われる10・1最終戦で最終順位を懸けて戦うことになる。まさに正念場。大石丸がデッド・オア・アライブに突入した。【松井清員】