ソフトB大場制球難と1発病変わらず
<楽天15-5ソフトバンク>◇9月30日◇Kスタ宮城
指揮官への「恩返し」は果たせなかった。7月12日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、80日ぶりに1軍マウンドを踏んだソフトバンクのルーキー右腕大場翔太投手(23)が、5回を持たずに無念の降板した。
立ち上がりから今季を象徴する投球だった。初回。何とか無失点でしのいだが、許した2走者はいずれも四球によるもの。逆に先制された2回の3失点は、ストライクを集めすぎ、集中打を浴びたものと、マウンド上での修正能力のなさも露呈した。「この世界は結果がすべて。今回の失敗は初めてじゃない。同じ失敗を繰り返す自分が情けない」。5回にも1点を失い、4回2/3を9安打4失点。104球というリズムの悪さで打線にも影響を与えた。
新人王を期待されて入団したが、積み上げた白星はわずか3。登板前には「王監督の前で投げるのは最後になるかも。期待を裏切りっぱなしだったので、何とかいいところを見せたい」と意気込んでいた。だが、現実は厳しかった。実力不足と言われても仕方のない結果に、試合後はうつろな表情で帰りのバスに乗り込んだ。
試合前に王監督は「今日は大場がどういう投球をするか期待してんだよ。将来的には柱になる投手だし、その気になってやらないとね」と笑顔で語っていた。それから約5時間後。「今年1年はいい勉強になっただろう。これをそのままにしないで来年に生かさないと」。出直しの意味も込め「平成の鉄腕」に助言を送った。
今オフにはハワイ、台湾へのウインターリーグ派遣も検討されており、大場は海外で武者修行に臨む可能性が高い。デビュー戦でリーグ初の無四球完封を飾ったような輝きを取り戻すため、背番号17の挑戦はまだまだ続く。【石田泰隆】
[2008年10月1日10時56分 紙面から]
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