キーマンはひちょりだ。CSへ向けて練習を再開した日本ハム梨田監督は「短期決戦は、若くて、乗りやすい人が必要。ひちょりはチームを引っ張るという意味では大事だよね」と、森本に期待をかけた。

 近鉄を率いた01年の日本シリーズでは、当時5年目だったヤクルト岩村(現レイズ)に暴れ回られ、1勝4敗で敗退した。「初戦で3安打されて、のせてしまったんだよね」。ラッキーボーイの重要性は痛いほどわかっている。

 1日の最終戦(対楽天)で4安打と復調気配を見せた森本はこの日、チームよりも1時間早く球場入りし、屋内練習場で打ち込みを行った。「できる限りのことはやろうと思います。感覚はいい。シーズン中にはなかった感覚」。不本意なシーズンを送っただけに、CSへかける意気込みは人一倍大きい。