ヤクルトが横浜からFA宣言した相川亮二捕手(32)の獲得に動くことになった。高田監督は秋季キャンプの愛媛・松山で「総合的に素晴らしく、うちのウイークポイントを埋める魅力ある捕手。手を挙げることになるでしょう」と明言した。

 球団側も「必要とあれば積極的にいく」と、今オフは球団初のFA補強に臨む方針を公言していた。交渉が解禁となる20日を前に、高田監督は「球団の了解も得ている」と話し、経験豊富な相川獲得へ名乗りを上げた。

 相川は今季101試合出場で打率2割5分5厘ながら、5年連続で100試合以上に出場した。打撃面でも安定した成績を残しており、ヤクルトは捕手が固定できず今季5位に終わっただけに、巻き返しへの必要な戦力として考えている。FA選手の獲得に乗り出すのは00年オフの新庄(阪神からメッツ移籍)以来と、本気度がうかがえる。

 メジャー志向のある相川だけに、交渉が長期化する可能性もある。それでも高田監督は「本人がメジャー最優先と言っているから。(編成上)早く決まってくれればいいけど、遅くなっても補強ポイントが変わることはない」と話した。状況を見守りながらも、腰を据えて待つ構えだ。