「V仕様ユニホーム」で上位進出じゃ!
広島が、来季から新しいデザインのユニホームでプレーすることが22日、明らかになった。5度の優勝を飾った75年から88年のユニホームの基調だった濃紺色を21年ぶりに取り入れたもので、常勝軍団だったころの縁起をかついだ格好だ。軽量化にも成功しており、広い新球場で機動力野球を推進するカープにとって、理想のアイテムになりそうだ。
常勝軍団復活を予感させる「勝負ユニホーム」が誕生する。新球場元年を迎える来季から、新しいユニホームで戦うことになった。12年ぶりのAクラス返り咲きを狙うべく、伝統の濃紺カラーを採用する。松田元オーナーが説明した。
松田オーナー
これまで赤と白だったが、紺を入れる。もともとチームカラーは紺色。勝っているとき、紺色が入っているときの方が強い。縁起を担いでだな。
「ラッキーカラー」で闘志を新たにする。ジョー・ルーツ監督の発案で、75年からチームカラーに赤を加えた。濃紺と赤を基調にしたユニホームで戦い、初優勝を成し遂げるなど、5度の優勝を誇った。89年から赤だけのタイプに一新したが優勝は1度だけ。再浮上するためにも、縁起のいい濃紺色を、ロゴの縁取りなど、随所に用いたユニホームにモデルチェンジ。立ち襟になっているのも特徴の1つだ。23日のファン感謝デーで大竹と栗原が着用し、ファンに披露する。
デザインだけではない。機能性も向上し、アグレッシブな動きを支える。ミズノ担当者は「今までと比べて通気性、軽量化がかなっています。伸縮性にも優れています」と話した。機動力野球を掲げるブラウンカープにとって、軽い“戦闘服”はまさに理想的。デザインをチェックした選手も新しいタイプを歓迎した。
前田健
(赤色がベースの)ビジター用は格好いいですね!
強くなっていって、このユニホームが続けばいいですね。球場もユニホームも新しくなる。これが定着すればいいですね。
栗原
シンプルでいいと思います。いまのユニホームも慣れてきたところですが、気分も変わりますし。
新しい球場、そして新しいユニホーム…。節目の1年を控えて、着々と戦闘態勢を整える。【酒井俊作】