オリックスは24日、09年のキャッチフレーズ「大挑戦!」を発表した。大石大二郎監督(50)が秋季練習直前に掲げた「挑戦」のテーマと、指揮官の氏名2文字にある「大」をかけたもの。「大阪」で「大きな夢」(日本一)に挑戦する意味も込められている。大阪市の近鉄百貨店阿倍野店でトークショーに参加した大石監督は早速、支配下70選手全員よる“レギュラー大挑戦計画”をぶち上げた。

 「競争ですね。試合が1番分かりやすい。新人やけが人を除いて、1軍経験のない選手にも出てもらう」。

 来年2月、宮古島で5年ぶりに1、2軍合同キャンプを張るメリットを生かす。第2クール初日の5日から毎日、計10試合以上の紅白戦を開催。試合は2軍選手も呼び、全員にチャンスを与えるというものだ。コリンズ前監督時代は2軍視察や入れ替えがなく、不満もくすぶった。狙いは小松に続く原石発掘、そして競争によるレベルアップだ。

 「大引はがむしゃらさが足りない」「後藤は状況判断が甘い」「今のままでは坂口の30盗塁は無理」。監督からはレギュラークラスにも次々と辛口ゲキが飛んだ。「最初は若手中心。浜中、平野にも5日から出てもらう」。安泰はカブレラ、ローズ、小松ら数人だけか。“日本一早い紅白戦”に敗れれば、下旬に高知へ移る本隊と離れ、2軍として宮古島に残留する。サバイバルから日本一への大挑戦が始まる。【松井清員】

 [2008年12月25日9時53分

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