常勝時代の幕開けだ!

 巨人原辰徳監督(50)が13日、千葉・勝浦市の国際武道大で特別講義を行い「今季から5連覇する」と高らかに宣言した。リーグ3連覇がかかる今年のチームスローガンは「維新」。過去2年間の優勝の記憶をリセットし、新たな気持ちでシーズンに臨む決意を示した。

 東海大の先輩・岩井美樹氏が国際武道大の野球部監督を務める縁で続けてきた1日講師は今年で5年目を迎えた。真剣に聞き入る学生たちのまなざしに“原先生”の口調も次第に熱を帯びていく。「今年はリーグ3連覇をかけて戦う年になりますが、私の頭の中に3連覇という気持ちは一切ない。今年から5連覇する。そういう気持ちでスタートする」と、壮大な目標を明かした。

 2連覇に浮かれず、真の最強軍団をつくろうという思いが「5連覇」という言葉に表れていた。原監督は「今年のチームスローガンは『維新』。オバマ大統領の『チェンジ』ではないけど、チームは変わっていかないといけない」と力を込めた。09年は再出発の年。あえて「7連覇」という表現は使わなかった。

 今の巨人は大きな可能性を秘めている。昨季、主力選手の故障もあって13ゲーム差をつけられた。だが、若手選手の急成長がチームの勢いへとつながり大逆転Vを果たした。「このオフは大きな補強もなく、かなりの戦力(上原)が他チームに移る。でも、その半面、若い力が伸びてきている」。坂本のような若手が次々と出てくれば、V9時代の再現も夢ではない。【広瀬雷太】

 [2009年1月14日8時41分

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