大型ルーキーの大飛球に警戒警報発令!?

 来月1日から宮崎県総合運動公園で行われる巨人の春季キャンプで、公園内の警備態勢が強化される可能性が出てきた。理由は、ドラフト1位、大田泰示内野手(18=東海大相模)の場外弾だ。

 大田ら若手選手が属するB班は、同公園内の「ひむかスタジアム」がメーンの練習場になる。ところが、このスタジアムは両翼92メートルと狭め。左翼後方には高さ12メートルの防護ネットが張られているが、飛距離を誇る大田のフリー打撃なら、ネットを飛び越え場外弾連発もあり得る。場外にはテニスコートや歩道が隣接しており、万が一の事故も否定できない。

 運動公園の担当者は23日、大田がフリー打撃を行う際、左翼後方に警備員を配置する可能性を口にした。場外弾に、笛などで通行人の注意を促す作戦だ。「危険は否定できない。対応を検討したい」と話した。

 実は、前例がある。03年の春季キャンプで、清原の打球が左翼席を飛び越え、球場横を走行中の軽トラックを直撃。フロントガラスが破損した。当時は左翼後方に警備員数人が配置されていたが、ここ数年は置かれていない。大田の飛距離が清原級なら、警備も「清原級」となるか。また、同球場の右翼後方のネットは14メートルで、左翼より2メートル高い。左打者の松井(現ヤンキース)対策だった。今後、右打ちの大田に合わせた“大田ネット”の登場もあるかも知れない。【古川真弥】

 [2009年1月24日7時31分

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