非凡な打撃センスを持つ広島丸佳浩外野手(19)が13日、満を持して1軍に合流した。千葉経大付高から07年高校生ドラフト3位で入団し、2年目でつかんだ初の1軍。山崎2軍監督は「打撃に関しては入団時から非凡なものがあった。ハンドワークが良く、打球の質が高い。オフのウエートで肉体を鍛え、下半身が大きくなった」と太鼓判を押した。

 同じ2年目、そして同じ右投げ左打ち外野手の松山が故障離脱を受け10日、背番号「63」に吉報が届いた。「(合流日の)今朝はびびって早起きしちゃいましたよ」と笑うが、確かな感触もある。オフ期間に取り組んだ肉体改造により、太もも、胸囲、腕周りは大幅にアップした。「去年よりは良い。(打球が)違う」と手応え十分だ。

 高い身体能力に甘えることなく、寸暇を惜しんで肉体を磨いた。バットもそれまでのアオダモから、より反発力のあるメープルに変えるなど、“打”へのこだわりは強い。丸の1軍合流に「2軍首脳陣が高評価しているし、楽しみだよ」と内田打撃統括コーチ。14日から始まる宮崎・日南キャンプで、丸がバットで1軍首脳陣にアピールする。【佐藤貴洋】

 [2009年2月14日12時48分

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