前巨人コンビの“2軍調整”が決定した。2対2の交換トレードで移籍した日本ハム二岡智宏内野手(32)林昌範投手(25)が、3月3日から千葉・鎌ケ谷で調整することが27日、決まった。2選手とも故障を考慮しての分離調整で、しばらくはオープン戦の1軍遠征に帯同しないことになった。

 キャンプを打ち上げたこの日、練習後のコーチ会議で二岡、林の“2軍調整”を決めた。3月3日の札幌ドーム練習から名古屋、関西、札幌と遠征が続くが、復帰時期未定で遠征メンバーから外れる。特に右ふくらはぎ肉離れの不安がある二岡に関して、梨田監督は「近くにいたらうずうずするやろうし、もう少し時間を置いた方がいい」と理由を説明した。

 二岡の合流時期について、早ければ球団行事のある13日の札幌で、遅くても関東のオープン戦6連戦が始まる17日をメドにする。再合流後は指名打者、代打などの起用が見込まれる二岡は「徐々に方向性は見えてきた。良くなっている実感はあるし(開幕戦の)4・3まで時間があるので、いい開幕を迎えたい」と前向きに話した。

 寝違えから首付近の痛みが残る林の復帰について、梨田監督は「二岡よりは早くなるかも」と軽症を強調した。林は「8、9割の出来だけど、首(の痛み)があるから2割減」と移籍後初キャンプを振り返ったが、じっくりと開幕を見据えることになった。期待の大きな前巨人コンビは、3月中旬からピッチを上げていく。【村上秀明】

 [2009年2月28日10時26分

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