<オープン戦:ソフトバンク7-2広島>◇1日◇宮崎アイビー

 「外野バトル」も激化!

 広島広瀬純外野手(29)が1日、オープン戦のソフトバンク戦(アイビー)に「7番左翼」でスタメン出場し、4打数4安打をマークした。春季キャンプから好調を持続し、実戦9試合で21打数11安打。5割2分4厘の高打率を残し、ブラウン監督も「面白い存在になる」と高く評価した。昨季は打率1割台だった男が一躍、外野のレギュラー候補に急浮上した。

 多くの打者が圧倒されたソフトバンク先発大場の速球も打ち砕いた。2回2死一塁。外角149キロを完ぺきに仕留め、ライナーで中前に運ぶ。「最初に1本出たのでリラックスした状態で球を待っていた」。その後も3本の安打を連ねた。先発抜てきに応え、ブラウン監督も高く評価した。

 「今日の1試合で、どういう反応をするか見ていたけど期待に応えてくれた。いまの成績を残せば、スタメンもある。ケガさえなければ面白い存在になる」

 昨季は16試合出場にとどまり、打率は1割7厘に低迷した。今季は打撃面で改良を図り、タイミングの取り方を変えたという。「自分のなかで早く取れるようにしている。今までの自分にはないこと」。スイングも鋭く、剛速球にも振り負けない打撃を実現した。

 今季は広くなる新球場を見据えて、機動力野球を推進する。俊足の赤松、天谷がレギュラーの最有力候補だが、前田智や嶋らとの争いに割って入る勢いだ。29日に30歳になる。それだけに「年齢的にも、いい年だし、高い意識を持ってやっているつもり。外野の1つを目標にしてやっていますから」と気合十分。貴重な右打者として、定位置奪取をもくろむ。【酒井俊作】

 [2009年3月2日12時10分

 紙面から]ソーシャルブックマーク