巨人、パイレーツで投手として活躍した桑田真澄氏(41)が2日、東京・新宿区の早大・戸山キャンパスで行われた早大大学院の入学式に出席した。「本当にうれしい。23年前の夢がかなった」と晴れやかな表情で話した。PL学園高3年時に早大進学を希望したが、巨人にドラフト1位指名されてプロ野球の道を選んだ経緯があるだけに、感激もひとしおのようだ。

 3167人の新入生の1人として、スポーツ科学研究科トップスポーツマネジメントコースで経営学などを学ぶ。授業は火~土曜の週5日間とハード。「野球の仕事は月に1~2回かな。1年という短い期間なので、できる限り勉強したい」と大学院に集中する覚悟だ。3月までに講演会などの仕事をびっしり入れていたため「WBCもほとんど見ていない」という。

 斎藤佑樹投手(3年)の在籍する野球部には強い関心があり、「できるなら野球部に入りたい」と本音を漏らした。「でも入れないから、練習を見て勉強したい。指導?

 そういう機会があることを願っています」。現在の野球界のルールでは大学生を指導することはできない。こうしたプロアマ問題を含めた野球界改革のため、まずは早大キャンパスで「下地」をつくるつもりだ。

 [2009年4月3日8時53分

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