<阪神4-7横浜>◇29日◇甲子園

 阪神金本知憲外野手(41)が勢いを取り戻しつつある。5回裏1死一、二塁。鮮やかに右前にクリーンヒットを放ち、追撃のタイムリーとなった。24日広島戦以来となる18打席ぶりの適時打。これで4月の打点は「29」。05年5月に記録した月間打点の自己記録に並んだ。「勝ちにつながるプレーのほうがうれしい」と常々話しており、個人記録には無関心。試合後は厳しい表情でロッカールームに戻った。

 開幕時の絶好調から比べると、最近は結果は出ていない。しかし走攻守で手を抜かないプレーを続けている。8回には遊撃へのゴロで全力疾走し、内野安打で出塁した。18日横浜戦以来今季10度目の複数安打を放ち、打率も3割9分に上げてリーグトップに再浮上した。打撃不振というほど深刻な状態ではなく、再点火を予感させる打撃だった。新井も上り調子で、相手投手に脅威を与える4、5番になる。30日の横浜戦で自己新記録を更新し、連敗阻止といきたい。

 [2009年4月30日11時15分

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