松中が世紀のトレード!?
ソフトバンク松中信彦外野手(35)の足跡をたどる「松中信彦スポーツミュージアム」(熊本県八代市)がマリナーズ・イチロー外野手(35)、ヤンキース松井秀喜外野手(34)らの記念館とお宝グッズの交換展示を検討していることが11日、分かった。展示品の交流によって野球熱を広めるのが狙いで、松井サイドは同案に好意的な反応。今後の「交渉」が注目される。
松中の故郷八代市で展示品の「交換トレード」というユニーク案が持ち上がった。スポーツミュージアムは松中の生い立ちを知ることができ、ホークス入団以来獲得したタイトルの記念品やユニホーム、WBC関連グッズなどを展示。今年1月末のオープンから3カ月がすぎ、倉野敏郎館長(66)は「イチロー選手、松井選手のところとも交流して展示させてもらうとか、どんなイベントをやるかを企画中。今後八代市とも協議していきます」と実現への展望を熱っぽく語った。
一般的な美術館の交換展示はあるが、実現すれば異例の“トレード”になる。石川県能美市の「松井秀喜ベースボールミュージアム」と愛知県豊山町のイチロー展示ルーム「I-fine(アイ・ファイン)」。大リーグで活躍する超一流選手とグッズを通じて触れ合える施設として、いずれも絶大な人気を博している。日本で戦っている松中とステージこそ異なるが、野球振興としての存在意義は共通するはずだ。
まだ構想段階とはいえ、松井の父で館長を務める昌雄さん(67)は同案に好意的な反応だった。「地方自治体からの要望で貸し出した実績はありますが、他のミュージアムというのはありませんね。内容は分かりませんが、方向性としてはいいですね」と、選手ミュージアムの交流という新しい視点に好感を示した。
松中は「野球を通じた青少年の健全育成のために役立ててほしい」と同施設を八代市に寄付しており、プラン進行には今後各団体間の協議となる。ただ松中サイドは“交渉”の実績がある。開館後にソフトバンク球団と優勝ペナントのレンタル契約を結び、施設内に掲出。3月間の期限付き移籍ながら、保険をかけた本格的なものだった。
今季好調の松中は展示品も量産中だ。4月3日の開幕戦で通算1000打点、同21日の日本ハム戦では100死球。さらに今月6日のオリックス戦では史上100人目の1500安打を達成したばかり。「ミュージアムに送りますよ」と次々と記念球を手にしている。「夢を持って努力する大切さを学んでほしい」。オープン式典で訴えた松中の思いはメジャーリーガーの2人にも通じるはずだ。【押谷謙爾】
[2009年5月12日9時25分
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