<中日5-8ヤクルト>◇14日◇ナゴヤドーム

 強行出場の中日井端弘和内野手(34)が2安打2打点と奮闘した。前日13日ヤクルト戦の遊撃守備で、川島慶の痛烈な当たりを右上腕に当て負傷交代。骨に異常はなかったが、この日の出場は危ぶまれていた。試合前練習で患部の状態を確かめ、自らGOサイン。「自分でもびっくりするくらい腫れたけど、痛みはそれほどでもない。大丈夫、影響はないですよ」と、1番遊撃でスタメン出場した。

 1-0の2回2死満塁で三遊間を破る2点打を放ち、この回4点の猛攻を呼んだ。1打席目に右腕に巻いていたテーピングは引きはがしていた。患部を保護していては思い切りバットを振れなかった。7回には右前打でチャンスを広げた。守っては6個のゴロと2個のフライをさばいた。

 鉄人健在だ。昨年は度重なる故障に泣いたが、6月15日まで637試合連続出場を続けた。今季も右目の異常のため調整不足のまま開幕を迎えたが、ここまで全試合に出場。5月7日から1番に入り、つながりを欠く打線を引っ張ってきた。「打っても勝てない?

 しかたないですよ。痛みはなかった」。15日も捨て身の姿勢でグラウンドに立つ。【村野

 森】

 [2009年5月15日12時38分

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