<広島7-5西武>◇24日◇マツダ

 広島の小松剛投手(22)がセ・リーグ新人の勝利投手一番乗りを果たした。西武1回戦に先発し、5回10安打5失点ながら打線の援護もあって初勝利を挙げた。母校法大が6季ぶりの優勝を決めた日のメモリアル勝利で、チームの連敗も3で止めて喜び三重奏となった。

 無我夢中でつかんだプロ初勝利だった。広島のルーキー小松が土壇場で踏みとどまった。5回、中島にソロ弾を浴びて2点差に迫られた。2死後、さらに一、二塁のピンチが続く。痛打を繰り返せば、勝利投手の権利も吹っ飛ぶ場面。佐藤を何とかスライダーで三ゴロに打ち取ると、胸をなでおろした。普段なら、守ってくれた野手を待ち構え、ベンチ前でハイタッチするが、それすら忘れていた。

 小松

 今日は本当に、プロ初勝利はうれしいんですけどチームの皆さんに助けられて、申し訳ない気持ちがあります。感謝して、この勝ちを次につなげたい。

 2度目の先発マウンドは修羅場の連続だった。初回、いきなり3連打された。さらに、中村には速球を完ぺきにとらえられ、左翼席に3ラン。1死後、GG佐藤に左中間二塁打を浴びる。なんとか後続を断ったが、初回に4失点の立ち上がり。絶望的なスタートだったが、屈しなかった。

 小松

 4点失ってしまったけど何を考えても、戻ってこない。後続をしっかりね。2回以降はゼロで抑えようという気持ちでした。(初星の時期は)ようやくかな、という感じがします。そんなに遅くもないですけどね。夢の第1歩ということですね。次はまず2勝目。そしてこの1年間、投げ切ることです。

 発奮材料もあった。この日の試合前。ロッカールームで携帯電話の速報サイトに何度もアクセスした。東京6大学の法大-明大戦の戦況が気になって仕方なかった。小松が胴上げ投手となった06年春以来の法大の優勝を確認してマウンドに上がっていた。試合後に「(試合と)関係のないことだけど」と話題を振られると、すぐさま返答した。

 小松

 関係なくないですよ!

 関係あります。これだけ打たれても(自身に)流れがありましたから。僕も奮い立ちました。母校の完全優勝はうれしいです。

 後輩の奮闘に刺激され、大きな1歩を踏み出した。【酒井俊作】

 [2009年5月25日8時28分

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