第108回全国高校野球選手権千葉大会は、7月4日に開幕する。初のCシードから臨む光英VERITASは11日、松戸向陽-流経大柏(9日)の勝者と対戦する。
創部6年目にして充実の時を迎えている。新チームになって以降の成績は、秋ベスト8、春ベスト16とともに史上初。5-6で敗れた春3回戦の昨夏覇者、市船橋戦でもタイブレークまで持ち込んだ。
舘野文彦監督(66)が一貫して掲げるのが、「野球を好きになってもらえる」指導だ。2021年の創部当初から髪形や食トレの強制、厳しい上下関係といった要素を排除。できるだけストレスを与えず、「親御さんのご飯をたべてほしい」と、練習も2時間ほどで午後6時30分には終わる。選手が「楽しい」と口をそろえる環境で、のびのびと実力を養ったことが、順調な成績の伸びにつながっている。
定年まで船橋東など複数の公立校で指揮をとったが、当時は真反対の厳しい方針。コロナ禍で中止になった2020年大会の代替大会で、久々に野球が出来る喜びに浸る選手たちを見て、「本当は楽しく野球がやりたいし、あの気持ちでやったら本当に力がつくんじゃないか」と気がついた。その後赴任した光英VERITASでは、新設でしがらみがないことも手伝い、百八十度転換した方針で戦い続けている。
夏の最高成績はベスト16だが、目標とするのは優勝。「それは子供らが決めたこと。それに向けて私もがんばります」とほほえんだ。

