<阪神4-6西武>◇28日◇甲子園

 阪神金本知憲(41)の先制弾も空砲に終わった。初回。2死二塁で、西武先発涌井の外角高め149キロ直球を強振。コースに逆らわず、押し込むように放たれた打球は、左翼から中堅方向に吹く風に逆らうように左翼ポール際に飛び込んだ。5試合ぶりとなる11号2ランで、勢いをもたらしたはずだったが、勝利には結び付かなかった。

 交流戦に入って厳しい内角攻めが続き、本来の打撃が見られなくなっていた。ここ3試合は連続無安打。27日の試合でも今季初の3打席連続三振を喫するなど、不振にあえいでいた。ただ、この日の一発のように、腰を引かず、思い切り踏み込んで一撃で仕留めるあたりはさすが。真弓監督は「昨日くらいから打撃がよくなっている」と主砲の今後の爆発に期待を寄せていた。

 [2009年5月29日11時49分

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