<阪神2-2巨人>◇11日◇甲子園
巨人が阪神藤川を9回につかまえ、2死から松本哲也外野手(25)の適時打で同点に追いついた。延長11回には4連投の越智大祐投手(26)がマウンドへ。1回を16球で無失点に抑え引き分けに持ち込んだ。越智が7月8日横浜戦から4日間で投じた球数の合計は106。巨人が誇る鉄腕は「仕事ですから」と平然としていた。
尾花投手総合コーチが「できれば使いたくなかった」と話すほど苦渋の投入だった。いつもの躍動感は見られない。その分気合で乗り切った。2死一、二塁のサヨナラ負けの危機も代打高橋光をこの日最速の149キロ直球でねじ伏せた。「昨日0点に抑えられたので、やってやれないことはないと思っていた」と胸を張った。
魂の16球だった。1点も許せない緊迫感と疲労感。背番号「22」の肩に重くのしかかる。それでも自らの力で奪った仕事場を手放すわけにはいかない。疲労度を聞かれた右腕は「気合です」と即答した。12回は、やはり4連投の山口鉄也投手(25)が締めて引き分け。原監督は「野間口がうまくつないでくれて、あそこは越智、山口の2人だった」と全幅の信頼を寄せた。
2試合連続での延長12回。2日間で9時間44分の熱闘は、リリーフ陣の踏ん張り無しでは語れない。原監督は「12回、12回ときて、明日は9イニングで終わらせたい」。12日勝てば阪神の自力優勝は消滅する。今季1度しか敗れていない永遠のライバルを、徳俵いっぱいにまで押し込んだ。【久保賢吾】
[2009年7月12日8時21分
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