<日本ハム2-1ロッテ>◇22日◇札幌ドーム

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が、22日のロッテ戦で2安打1失点で完投し、ハーラートップタイの12勝目を挙げた。9回2死からサブローにソロ本塁打を浴び完封は逃したが、西武涌井に並ぶ12勝目で前半戦を締めた。24日のオールスター第1戦(札幌ドーム)では中1日での先発が有力。ファン投票&選手間投票1位の期待を背負って本拠地のマウンドに上がる。チームは3連勝で貯金を今季最多の16に増やし、首位で前半戦を終了した。

 完全主義者は、1つの汚点も許せなかった。ダルビッシュはマウンドを降りると、首を小さくかしげた。お立ち台では口を真一文字に結んだ。わずか2安打1失点、2戦連続の完投勝利。今季3度目の完封目前の9回2死、最後に落とし穴があった。リードが2点になった直後から再びギアを入れ、2者連続三振。あとアウト1つで迎えたサブローで、描いたはずの最高のシナリオは崩れた。

 鶴岡捕手のサインに首を振った。初球。自ら選んだスライダーが真ん中高めに入った。左中間席へ12号ソロを運ばれた。1点差とされたが、最後のアウトをきっちり奪った。前夜に1勝抜け出した西武涌井に再び並んだ。それでも「ああいうところがよくないですよね。何かを変えないといけない」と自問自答。高いレベル求めるだけに、終始ぶぜんとしていた。

 不完全燃焼の結末も、序盤から異様なムードが漂った。ロッテ打線に7回1死まで4四球も無安打。サブローから空振り三振を奪ったが、振り逃げで出塁を許し、夢はついえる。続く橋本将が真ん中低めのフォークを右前打。6月26日にもロッテに7回無死まで無安打投球。またノーヒットノーランは逃したが「(点差が)1-0だったので、点を与えない」という使命は完ぺきに果たした。梨田監督の「チームが勝つことが第一」との願いにも、応えた。

 この日は身重の紗栄子夫人が、新しい命とともにマイカーで来場。ネット裏席から応援した。1歳の長男も背番号「11」入りのTシャツを着て、声援を送った。前夜、涌井が「明日、彼が勝つと思います」と話したが、高いレベルで争うライバルの予言を的中させた。「彼が勝つって言っていたんで、負けたら恥ずかしいなと思っていた」と意地を見せた。

 9回で118球を投げたものの、中1日で24日のオールスター第1戦(札幌ドーム)での先発が有力。「2イニング投げさせてください、と梨田監督にお願いした」と、晴れ舞台へ疲労は見せなかった。【高山通史】

 [2009年7月23日8時36分

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