守護神は最後まで変わらない!

 中日森繁和バッテリーチーフコーチ(54)が8月31日、3試合連続で救援に失敗している岩瀬仁紀投手(34)を、シーズン終わりまで守護神として継続起用する考えを示した。

 「抹消するのは簡単だけど、今まで何回もそんなことがあって、それを乗り越えてきたんだから。あんだけやってりゃ、どこかで疲れも出てくる。前と比べりゃ、ずっといいだろ」。

 28日のヤクルト戦では2点差に迫られた9回2死満塁で、セットアッパー浅尾を投入。勝ち越される前にリリーフを送るのは、本格的にストッパーに固定した05年以降では初めての光景だった。長年の勤続疲労に重ねて疲労のたまるシーズン終盤だが、2軍調整によるリフレッシュ期間などを設ける考えはない。幾度も厳しい状況下で投げながら復調してきた左腕の経験を森コーチは信じる。

 岩瀬はこの日、練習には参加せず、終日休養にあてた。今の状態については「正直、苦しんでいるけど、その中で結果を出さないと」と話し、あくまでも結果にこだわりを見せる。次回は今季50試合目のマウンド。11年連続となる節目の登板で、守護神復活を力強くアピールする。【福岡吉央】

 [2009年9月1日11時22分

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