<阪神0-7中日>◇8日◇甲子園

 中日チェン・ウェイン投手(24)が阪神打線を2安打完封し、同僚吉見と並んでリーグトップの4完封目をマークした。緩急自在にプロ入り最多の134球を投げ、3回以降はパーフェクト。来日6年目で最多の8勝目を挙げるとともに、リーグトップの防御率も1・45にした。首位巨人が勝ったため7・5ゲーム差は縮まらないが、ミラクル逆転Vをあきらめない。

 チェンは軽やかな足取りでヒーローインタビューに向かった。「谷繁さんに、しんどいかもしれないけど完封するつもりでいけ、と言われた。いけるところまで、いくつもりだった。球数は気にしなかった」と静かに勝利を振り返った。

 必勝を期した8月25日巨人戦に先発。9回2失点ながら、チームは敗れた。ゲーム差は3・5に開き、そこから3連敗。勢いが止まり、7・5差まで広げられた。「自分のおかげで負けてるんで。全部勝つつもりでやります」。残り23戦で予想される先発は4、5回。全勝して巨人に食らいつくつもりだ。

 [2009年9月9日8時39分

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