<広島2-4巨人>◇13日◇マツダスタジアム
まだまだ、チャンスはある。広島が巨人に痛い連敗を喫した。前田健太投手(21)が今季初の中4日登板で粘り強く投げたが、6回4失点で13敗目。同じく敗れたヤクルトに代わって阪神が3位に浮上したが、5位広島を含めた3チームが、わずか1・5ゲーム差内にひしめく混戦状態に変わりはない。15日からはクライマックスシリーズ(CS)への命運を懸けた9連戦が待つ。前田健は再びの中4日登板も辞さない覚悟。一丸となってその切符を取りに行く。
負けはしたが、決して心は折れていなかった。前田健は、横浜グリンと並ぶリーグ最多の今季13敗目を喫しても、堂々としていた。「負けましたが、落ち込んでいるヒマはありません。次だけを見てやりたい」と前を向いた。
立ち上がりからボールにスピードが乗らず、変化球も思い通りに制球できなかった。首位巨人の強力打線はそれを見逃さない。初回は小笠原に先制の中前適時打を、ラミレスには2ランを浴びた。あっという間に3点を先行された。
それでも「何とか粘って行こうと思った」という通り、その後はピンチを迎えながら粘り、しのいで味方の反撃を待った。3回にフィリップスの適時打、4回にはマクレーンの1発で1点差に詰め寄った。
それでも前田健が悔やんだのは、その直後、5回の4失点目だった。無死二塁の危機を2死三塁まで持っていき、5番亀井を迎えた。ブラウン監督もマウンドに来て「厳しく攻めて無理して勝負しなくていい」と指示した。だが初球、亀井に意表を突くセーフティーバントを決められ、三塁マクレーンが捕ったが間に合わず追加点となった。
前田健は「たとえ(バントを)想定していても、あそこに転がされたら僕はどうしようもない。打たれたのならともかく、2死まで行ってあのバントでの失点はダメージが大きかった」と唇をかんだ。
しかし、今季初めて中4日で先発し、6回4失点と最低限の仕事をした。「中4日は問題ない。これからは多少無理しても行くつもりです」と話し、今後も登板間隔を詰めた先発を引き受ける。ブラウン監督も「前田健はよく立ち直って自分の投球をした。今後もいい投手で先発ローテを回して行きたい」と話した。
この日は敗れたヤクルトと、勝った阪神の順位が入れ替わった。負けた5位広島だが、3位阪神とはわずか1・5ゲーム差につけており、連敗の傷口も最小限で食い止められた。まだまだ運もある。CS進出へ、15日からの中日、阪神、ヤクルトとの9連戦で勝負をかける。【高垣
誠】
[2009年9月14日11時51分
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