<西武6-10楽天>◇26日◇西武ドーム

 両軍29安打の打撃戦。西武は9回の攻撃を1点差で迎えられたら、勝敗の行方はまだ分からなかったかもしれない。9回の3失点が、あまりにも痛かった。

 無駄な四球だった。9回から登板した左キラーの星野智樹投手(32)は1死後、左打者の小坂を歩かせてピンチを招く。続くセギノール、リンデンは両打ちだが、それまで左打席で合計3発を放っている。渡辺久信監督(44)は「左で打たせたくなかった」と続投を選択。右打者が苦手な星野は3連打を許し、逆転を信じた満員の西武ドームから大きなため息が漏れた。

 今年の西武は、四球による自滅が目立つ。539与四死球は、12球団でもダントツのワースト。この日も楽天の14安打を上回る15安打を放ちながら、6与四球が敗因の1つになった(楽天は1与四球)。小坂に「投げにくかった」と星野。渡辺監督は「本塁打がある打者じゃないのに、四球を簡単に出してしまう弱さ」と指摘した。何度もピンチを救ってきた左腕の制球難続きは誤算だった。9連戦の後、休日返上で練習した必死の取り組みも実らず、試合後、野上とともに2軍降格を告げられた。

 CS争いから後退する重い1敗で、3位楽天とは再び3ゲーム差。2軍から土肥、山岸を補充し、残り9試合に臨む渡辺監督は「今年の集大成として、中継ぎには最後の意地をみせてほしい」と強く願った。誰だって、四球で自分の首を絞めたくはない。ただ打たれるなら、まだ言い訳もできる。楽天にCSマジック再点灯を許し、本当に後がない今、開き直って勝負にいくしかない。【柴田猛夫】

 [2009年9月27日7時54分

 紙面から]ソーシャルブックマーク