中日が今季終了後に行われる秋季キャンプで「節約作戦」に乗り出す。今季も昨年に続いてナゴヤ球場と阿久比球場での分離キャンプとなる。ただ昨年は阿久比球場でキャンプを行った投手陣が近くのホテルに宿泊したが、今年は落合博満監督(55)の申し出によって全員が「自宅通勤」に変更する。

 「球団は何も言っていないが、監督からそういう話があった。無駄は省いた方がいいということだったんだ」。西川球団社長は、今季は観客動員が前年より約13万人減少、開幕前のシーズン席売り上げも減少しただけに、現場からあがってきた経費削減案に笑顔を見せた。

 知多郡にある阿久比球場までは名古屋市内から車で1時間弱はかかるが、その分の労は惜しまない。阿久比球場でキャンプを行う予定の野手陣は総勢20人前後になりそうで、全員の1カ月分の宿泊費が浮いたとすれば、300~400万円程度の節約になると予想される。今季は新外国人ブランコをはじめタイトル争いにからむほどの好成績を残している選手が多く、年俸高騰も予想される。それだけに球団、現場とも無駄を省いていく方針のようだ。

 [2009年10月7日10時19分

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