日本ハムが、CS第2ステージで対戦が決定した楽天の一番の要注意人物を、野村監督に設定した。主力が実戦調整を行っているフェニックスリーグの開催地・宮崎で、チームは楽天進出の一報を知った。野村監督の「涙のミーティング」を引き合いに、退任騒動による結束力を警戒。梨田昌孝監督(56)は「オレも泣こうかな」と冗談交じりながら、名将を中心とした勢いを、対策ポイントの1つに挙げた。

 前夜はテレビ放送を多くの選手らが観戦。梨田監督は「高須に(山崎)武に、中島もいいところで打った」と、ソフトバンク投手陣が攻略されたシーンを目に焼き付けた。その根底のパワーが、雨降って地固まった要因のように見えるお家騒動。指揮官は「そんなことは考えないでやるしかない」と話したが、そのまとまりは驚異だ。ヤクルト時代の教え子にあたる稲葉は「野村監督にいい打者だと思わせるようにしたい」と、恩師に勝利で“恩返し”する構えを強調した。

 [2009年10月18日9時44分

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