日本シリーズでの復帰を目指す日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)に、異色の「復帰祈念プラン」があることが28日、分かった。契約を結ぶナイキ社が企画。東京・渋谷区の同社のショップに、31日のシリーズ開幕日に合わせ、縦3・5メートル、横15メートルの特大壁画を用意することが決まった。本拠地の札幌市には直径1・8メートルの特大風船を設置。ファンにメッセージを書いてもらい、ダルビッシュの励みにしてもらう。この日は意欲的にブルペン入りしたエースの奇跡のカムバック劇へ、後方支援態勢が整った。
ダルビッシュが日本シリーズ第1戦の31日、東京で「登板」する。日本シリーズの登板が絶望視されていたが、この日、中2日で札幌ドームのブルペン入り。何よりの強い復帰意欲を示したこの日、異色の「復帰祈念プラン」でサポートを受けることが判明した。投げる姿をモチーフにした特大壁画が、渋谷に登場することが決まった。
企画発案は、用具契約などを結んでいるナイキ社。日本シリーズ後の11月14日にオープンする「NIKE
フラッグシップストア原宿」の壁に、11月8日まで掲出する。縦3・5メートル、横15メートルと特大で、ダルビッシュの投球の連続フォームと端正なマスクがデザインされている。同社関係者は「ファンの皆さんが復帰を信じている。本人にも少しでも後押しができたら」と狙いを話した。
視覚だけではなく、ダルビッシュの心に直接訴えるもう1つのプランも実行する。直径1・8メートルの巨大な野球のボールの形をした風船を31日、11月1日に札幌市内の各所に設置。ファンにメッセージを書き込んでもらい、ダルビッシュにプレゼントすることも検討中だ。第1、2戦が札幌ドームで行われている2日間を利用し、復帰を願うファンの声を届け、サポートする構えだ。
当初は日本シリーズ中の登板が絶望視されながらも、好転の兆しが見えてきた中、何よりの援軍になる。投球時の左臀部(でんぶ)の違和感に悩まされてはいるが、精力的にブルペンで状態を確認していることが、意欲の表れだ。ダルビッシュはこの日、「(前回と)何も変わりはありません」と多くは話さなかったが、希望の光が見えてきたのは確かだ。
好転しそうな気配を見せている中でも、とっておきの支援プラン。外見はクールだが、気持ちで投げるタイプだけに、折れそうな心には響くアイデアになりそう。登板できなかったとしても、日本シリーズ期間中に壁画ではあるが、約1カ月以上も封印している力投する姿を、多くの人に見せることができる。渋谷が今季最後の「登板」にならないよう、ダルビッシュは1日1日全力投球し、日本シリーズを見据える。
[2009年10月29日8時54分
紙面から]ソーシャルブックマーク



