今年、海外移籍が可能なフリーエージェント(FA)資格を取得したヤクルト五十嵐亮太投手(30)が30日、都内で球団側と第1回FA交渉を行った。球団からは慰留を受けた一方、選手の得た権利を尊重して宣言残留も容認する構えであることを伝えられた。五十嵐は「申請期限までに宣言するか、しないかしっかりと考えたい」と慎重な態度を示すにとどまった。

 五十嵐は先日、家族と渡米して米大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズを観戦。国内FA権を取得した昨年は、球団からの複数年提示を拒んで単年契約を結んだ経緯もある。既にメジャー移籍の際の代理人選定も行い、球団側の方針も考慮しながら、日本シリーズ終了後にFA宣言する方向になりそうだ。

 [2009年10月31日9時2分

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