今秋は主力に落合ノックの嵐!?

 中日は1日からナゴヤ球場での秋季練習を開始する。打倒・巨人を目指す来季への第1歩だが、関係者によれば落合博満監督(55)は荒木、井端の二遊間コンビと森野に“オレ流ノック”を浴びせる準備をしているという。

 今月22日まで行われる秋季練習には一部主力選手を除いて全員が参加する。今季リーグ最多25失策を記録した三塁森野をはじめ、二塁荒木も参加を表明し、遊撃井端も体調次第で参加する予定だ。守りの野球を掲げる落合監督は今年2月の春季キャンプで荒木、井端、森野の内野3人を名物ノックで徹底的に鍛え上げたが、今秋も同様のプランを練っているという。

 「結果は負けたけど、まだ伸びしろのある負け方。もう1回、鍛え直せば…」。第2ステージで巨人に敗れ、今季を終了した落合監督はこう言った。これを受けて荒木は「まだ伸びしろがあるということですから。それを伸ばさないと」とプロ14年目で、さらなる成長を目指す決意を見せた。例年、秋季キャンプは若手選手を鍛える場となるが、今年は主力へのノックが指揮官の仕事となりそうだ。

 今季開幕前、落合監督は荒木、井端の二遊間コンバートに挑戦した。故障もあって結果的には従来通りの守備位置で今季を戦ったが再挑戦については「ああいうことは、きちんと時間をかけてやらなければいけない」と語っており、2人の状態次第では再びコンバート案が再燃する可能性もありそうだ。【鈴木忠平】

 [2009年11月1日12時16分

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