中日落合博満監督(55)はこの日のオーナー報告で、白井オーナーに来季のG倒を約束した。約3時間の会談後は無言を貫いたが、同オーナーが指揮官の決意を紹介。「(監督に)巨人にはどうしても勝てないかと聞いたら、勝てます、勝つようにいたしますと言っていた」と話した。

 巨人には今季8勝16敗と大きく負け越しており、借りを返す必要がある。カギはラミレス、谷、小笠原を抑えることだ。ラミレスには打率4割6分2厘、10本塁打、25打点、小笠原に2割7分4厘、5本塁打、14打点、谷には打率3割7分5厘、3本塁打、9打点と打たれている。白井オーナーは「(監督は)その3人を抑えれば何とかなる。今年は駒がいなかったけど、来年はいると言っていた」と説明した。

 実は、落合監督が3選手を数字以上に評価している要素がリーダーシップだ。背中でチームを引っ張る小笠原、左投手要員から結果を出し続けることでレギュラーの座を勝ち取った谷、そして首位打者ラミレス。いずれも生え抜きではないが、チームに有形無形の好影響を与えていると分析する。チームの勢いをそぐには、3選手を抑えるのが手っ取り早いのだ。

 この日の会談では、打倒巨人に向け、トレードを封印して臨むことも確認された。ドラフトでは育成を含め10選手を指名した。さらなる補強は外国人選手に絞り、現有戦力のレベルアップを目指す。落合監督は2010年もオレ流で戦う。【村野

 森】

 [2009年11月6日11時42分

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