阪神岩田稔投手(26)がソフトバンク杉内俊哉投手(29)に対し、合同自主トレを2年連続で申し込むことが8日、分かった。今年1月に初めて弟子入りして合同自主トレを実施。岩田は同じ左腕の杉内の投球スタイルを参考にしており、さらには阪神入団が決まった城島(前マリナーズ)と杉内は、WBCだけでなく古巣ソフトバンクでもバッテリーを組んだ仲。1から10まですべてを盗み、キャンプインを前に万全の準備を整える。

 岩田が今オフも“理想型”を追い続ける覚悟を決めた。「今年も杉内さんにお願いしようと思っています」。パ・リーグを代表する左腕、杉内に2年連続での合同自主トレを申し入れる考えを明かした。

 昨オフ、志願して杉内の自主トレ(鹿児島・薩摩川内市)に参加した。ともにプロとしては小柄で直球も140キロ台。投球スタイルを参考にする先輩から何かを手に入れたかった。得るものは大きかったが、一方で心残りもああった。

 「杉内さんは早いペースで調整していた。僕が合流した時にはもうだいぶ動いておられて(調整を)全部は見られなかった」。杉内は当時、3月のWBCに向けてハイペース調整の途中。一方で岩田は08年12月のWBC代表1次候補に落選し(その後、追加招集)、仕上がりには差があった。全メニューを習得できた訳ではない。だから、再度“弟子入り”を志願した。

 さらなる利点もある。杉内は阪神入団が決定した城島を知り尽くした存在。WBCのみならず、古巣ソフトバンク時代にもバッテリーを組んだ経験がある。「城島さんと話したのはWBCが最後ですから。杉内さんは城島さんのことを『ジョーさん』と呼んでいましたしね」。岩田も今年のWBCで1度バッテリーを組んでいるが、ささいな情報交換も来季への大きな糧となるはずだ。

 今季はWBC中に「完全に自分の責任で」左肩を痛め、開幕から出遅れた。16試合で7勝5敗、防御率2・68に終わったが、杉内はチームトップの15勝。自主トレの効果は先輩が証明してくれている。まずは秋季キャンプで走り込みに専念し、年内はノースローの予定。しっかり土台を作り上げ、「杉内塾」に入門する。エースとして、フル稼働するために。球界屈指の左腕からすべてを盗み、進化を遂げる。

 [2009年11月9日12時2分

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