連続最多勝へのカギは寒色系コーディネート!?

 中日吉見一起投手(25)が4日、大阪市内で行われた「ミズノアドバイザリープロスタッフ会議」に初参加し、グラブの色をオレンジから濃紺に変えることを明かした。「クセがあるかどうかはわかりませんが、それをわかりにくくするのが目的。大分、研究されているでしょうから、なるべく目立たない色にしようと思って」。不敵な笑みで意図を説明した。

 一般にオレンジなどの暖色は血圧や心拍数を高める効果があるとされ「膨張色」と呼ばれるように実際より大きく見える効果がある。つまり、グラブの動かし方にクセがあれば、相手チームの注意を喚起しやすくなる。一方、青などの寒色は「沈静色」「収縮色」と言われ、暖色と反対の効果がある。また、全身をドラゴンズカラーである青でまとめることは、グラブをより目立たなくすることにもつながる。

 来季の目標には、中日では川上(ブレーブス)以来となる200イニング登板を掲げている。実現するには、相手に研究されることを見越し、今年以上の投球で上回る必要がある。今季セ最多タイ16勝を挙げ、年俸が3800万円から推定9000万円にジャンプアップしたが、浮かれるつもりはない。自らを細部にわたるまで見直し、ワンランク上の投球で他球団の前に立ちふさがる。【村野

 森】

 [2009年12月5日10時55分

 紙面から]ソーシャルブックマーク