日本ハム稲葉篤紀外野手(37)が、生まれ故郷の活性化に一役買う大役を任命される可能性が出てきた。稲葉の出身の愛知・北名古屋市の長瀬保市長(69)が「スポーツ親善大使」などとして、地域復興のキーマンとして稲葉を起用したい考えがあることが6日、判明した。同市長は「何かしらの形でかかわってもらえたら。今後、考えていきたい」と構想の一端を明かした。

 きっかけは今年3月のWBCだった。活躍を記念して「北名古屋市民栄誉賞」を第1号として授与。12月5日には同市でトークショーを行った。その際に稲葉と同市長が対面。06年3月に2町が合併して誕生したのが北名古屋市で、より結束を強めるためのシンボル的な存在として興味を示していた。

 特に子どもたちへ対する活動に熱心なだけに、同市長は「地元だけに、いろいろとやってもらいたい」と青少年育成の橋渡しのような役目を検討しているもようだ。同市出身の著名人は稲葉と「元おニャン子」のタレント渡辺美奈代くらい。名古屋市のベッドタウンでやや存在感が薄い北名古屋市を、稲葉が「おニャン子ブーム」並みに盛り上げることができるか注目だ。

 [2009年12月7日10時50分

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