ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)は、フルイニング出場を“犠牲”にして7年ぶりのV奪回を最優先させる。16日に毎年恒例の「夢の課外授業」として福岡市の城南小を訪問。主将2年目へ決意を語った。

 ここ数年は毎年フルイニング出場を目標に掲げてきたが、来季はこだわりを捨てる。「延長とかになったら代走を出してくれればいい。目標は(シーズンの)フル出場。チームが勝つのが大前提なので」。今季はフルイニング出場こそならなかったが、チーム唯一の全試合出場を果たした。

 この日も約250人の児童を前に「38歳でも体は元気なまま。来年も引き続き全部の試合に出たい」と公約。野球教室では「大人げなかったかな」と笑いながらも小学生相手に3本の場外弾を放ち、子供たちを喜ばせた。来季こそは最高の歓喜を味わうために、チームの勝利だけを目指して突き進む。

 [2009年12月17日11時46分

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