横浜内川聖一内野手(27)が5日、静岡・伊豆市で広島石井内野手らと始動した。朝8時半にスタートし、終了は午後5時。実に約8時間という異例のロング自主トレにも、「今しかできないですから」と意欲満々だった。

 すべては今季にかける決意の表れだ。「200安打は右打者の日本人では、まだ打っていない。右打者最高打率を持っているが、ヒット数にこだわりたい」と目標を掲げた。自己最多は右打者最高打率を記録した08年の189本で、目指すは夢の200本超えだ。

 そのためには挑戦も惜しまない。2年間使用し好成績を残したバットの改良も行う。ニューモデルはグリップ部分を細くし、芯の部分を太くした。「詰まってもヒットにする。内野の頭を越えるような」というイメージで、「追い込まれてどういうバッティングができるか。どんな形でもヒットにつなげたい」。1本にこだわる貪欲(どんよく)な思いが決断をよんだ。ティーバッティングでは始動日とは思えぬフルスイングを披露した。まずは「ケガをしない強い体」をテーマに、2月のキャンプインまで鍛え抜く。【鈴木良一】

 [2010年1月6日8時11分

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