今秋ドラフトは「第2の黒田」狙いだ。広島は13日、マツダスタジアム内でスカウト会議を行い、258人をリストアップ。映像で25人のプレーも確認した。今秋のドラフトは大学生が豊作といわれるが、松田元オーナー(58)は中でも「(現ドジャースの)黒田博樹投手(34)のようなスケール感のある選手」に注目する意向を示した。大石達也投手(早大3年)ら大学即戦力投手を中心に、今後もチェックしていく。

 豊作の年だからこそ、スケールの大きな素材を獲得したい。松田オーナーは「もちろん即戦力の選手だが、プロで鍛えたらどーんと伸びそうな選手に注目したい」と話した。

 この日リストアップされた258選手の中から、昨秋の神宮大会に出場した選手を中心に、25人は映像でもプレーぶりをチェックした。斎藤佑樹投手(早大3年)に代表される“ハンカチ世代”として、大学生が豊作といわれる今秋のドラフト候補。広島でも即戦力投手の補強を中心にスカウティングを行っているが、そこで求めるのがプロでの「伸びしろ」だ。

 絶好の見本がある。96年ドラフト2位で入団し、広島のエースとなって米大リーグ・ドジャースに移籍した黒田だ。同オーナーは「(ドラフト当時)黒田の評価はそれほど高くはなかったが、抜群のスケール感があった。球威もあった」と振り返る。たとえ1年目は即戦力となれなくても、数年後に主力選手に成長してくれればいい、との期待だ。

 この日チェックした選手の中にも、スケールの大きさを感じさせる選手がいた。昨年11月の対プロ選抜戦で活躍した早大の守護神大石のほか、MAX156キロの速球を誇る中大の沢村拓一投手(3年)、佛教大の150キロ左腕大野雄大投手(3年)らだ。苑田スカウト部長も「大野は(独特な投球フォームだが)3年間故障したことがないというし、大石もいいものを持っていると思う」と高く評価している。

 特に関東の大学に好選手が多く在籍するため、スカウト陣の担当地区も含めて柔軟に対応する。苑田スカウト部長は「(今オフからスカウトになった)尾形には、関東に来たら1週間くらいはいてもらって各大学リーグを見てもらうこともある」と、きめ細やかなフォローで逸材を追跡するつもりだ。

 昨秋ドラフトで今村や堂林ら高校生の好素材を獲得できたことで、今年は思い切ったドラフト戦略を展開できる余裕もある。人材豊富な大学生を中心に、黒田のような未来のカープを担う逸材を発掘する。

 [2010年1月14日10時42分

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