オリックス岡田彰布監督(52)が29日、施設チェックのためキャンプ地の宮古島入りし、先発右腕の小松聖投手(28)をリリーフ転向させる仰天プランを明かした。「小松に抑えをやるように言うてある。後ろは重要やしな」ときっぱり。笑みを見せながら、その狙いを説明した。

 08年に15勝を挙げ、新人王を獲得した小松だが、昨年は1勝。「気分転換になる。後ろをやればそういう数字が頭の中からなくなるやろ。これは加藤にも刺激になる」。小松が1月16日のイベントで「開幕投手を狙う」と発言した記事を目の当たりにし、パフォーマンス発揮には余分な重圧を取り外すことが必要と判断。もともと中継ぎ起用からブレークしたこともあり「ボールに力がある」と評価。一昨年セーブ王の加藤も昨年は不安定で、金子が抑えに回った非常事態も、もう1つの理由だった。

 21日にスカイマークの監督室に呼び出し、リリーフを告げた。「はい、後ろで頑張ります」と返した小松はこの日、宮古島合同自主トレで今オフ最多87球を投げ込んだ。これは藤川を中継ぎに回し、守護神に仕立てた阪神時代と同じパターン。球春直前、岡田再生工場がうなり声を上げて動きだした。

 [2010年1月30日11時44分

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