12球団で最も豪華な紅白戦が、沖縄・久米島で行われる。楽天キャンプ第4クール最終日の17日、岩隈久志(28)田中将大(21)の両看板投手がそろって初登場することが決まった。日本球界が誇る右腕同士の投げ合いを、三木谷浩史球団会長(44)も視察する予定。最高の“御前試合”を演出する。

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 マー君」。年に1度のぜいたくな紅白戦が実現する。佐藤投手コーチは「田中は17日の紅白戦で投げます。岩隈も15日のフリー打撃に登板し、試合に投げる予定です」と明かした。キャンプ中盤で、ともに歩調を合わせるように調整段階を上げてきた。初実戦のタイミングがぴたりと合致し、両雄が並び立つことになった。

 新任のブラウン監督は投手の仕上がり具合をチェックする手段として、紅白戦で1イニング15球に到達するまでアウト数を重ねる方式を採用している。ここまで2戦では朝井の「1イニング5アウト」が最高。2人の登板が予定されるのは2イニング、30球で、何人を抑えるかも要チェックだ。

 昨季13勝で3本柱の永井もこの紅白戦で初登板する。首位打者鉄平ら主力組に加え、167キロ右腕ファン・モリーヨ(26)ら、新戦力も一堂に出場することが濃厚だ。今季の楽天の“顔”が勢ぞろいする17日の久米島球場は入場無料。三木谷会長ならずとも、観戦する価値はある。

 [2010年2月15日7時19分

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