<楽天5-4横浜>◇7日◇長崎

 楽天松本輝投手(32)に開幕先発ローテ入りのチャンスが出てきた。15年目の右腕は7日、横浜とのオープン戦(長崎)に2番手で登板し、2回を無失点で抑えた。「変化球はいいところに落ちたし、直球も持ってる力を出しました。相手が本調子でないので、これからです」とのコメントに人柄がにじんでいた。岩隈、田中、永井に続く先発投手は横一線。残り枠を引き寄せる好投だった。

 6回1死一、二塁では横浜吉村を外角低めカーブで遊ゴロ併殺。7回2死一塁では、この日2安打の下園をカウント2-1と追い込んで、一塁走者の稲田にけん制の偽投。外角低めの直球で勝負し空振り三振でベンチに戻ると、仲間のハイタッチが待っていた。先発した田中は「アキラさん」と心から慕う。野球に真摯(しんし)に向き合う姿をみんな知っている。

 佐藤投手コーチはブルペンの後ろから見ていた。

 佐藤コーチ

 低めに投げるし、真っすぐに力がある。立場を分かってるんだろう。200球を超える投げ込みも黙々と頑張っていたんだ。いい者には、もっと投げさせてやりたい。

 試合後、こう評した。「投手陣全員の中で、自分が持っている力の一番いいボールを投げている。ラズナー、藤原と教育リーグに先発させ、いい者をローテに入れる」。努力の男が開幕ローテをつかめるか。最後の挑戦が始まる。【宮下敬至】

 [2010年3月8日9時12分

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