ソフトバンク松中信彦外野手(36)が12日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)で復帰11打席目で初安打を放った。

 松中の右ひざについて、山川周一コンディショニングコーチ(45)は予定通り回復していないことを示した。「実戦と(リハビリを)並行してやっている状況」とした上で「実戦での動きを確認するということで仕方ないが、まだ(ランニングメニューを)まとめてできていない」とコメント。さらに「(14日に)オープン戦が終われば、福岡に戻ってまとめてやっていくことになると思う」と話した。

 井出外野守備・走塁コーチも走塁について厳しい見通しを語った。「まだ(100%には)時間はかかるでしょう。でも、実際に試合に出ないと状態は見られない。明日は土のグラウンド。それでまた(状況を)見てみたい」。

 松中は前日のロッテ戦に続き、12日も全体練習のアップを回避。全力走から止まる動きなどのメニューを避けている。宿舎でウエートトレやひざ周りの補強運動を行いながら、悲壮な決意で開幕スタメンを目指している。

 [2010年3月13日11時40分

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