<西武9-3ソフトバンク>◇3月31日◇西武ドーム
ソフトバンク巽真悟投手(23)がプロ初先発で4回途中6失点KOを喫した。慎重な投球が裏目に出て6四球で自滅。チームは今季初の3連敗で借金2となった。代役が見当たらないこともあり、2年目右腕には7日のロッテ戦(福岡ヤフードーム)で再びチャンスを与えられる見通し。もう同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。
ベンチでグッと唇をかんだ巽が、自分のいなくなったマウンドを見つめた。やっとつかんだ初先発は4回途中6失点KO。「せっかく任せてもらったのに悔しい」。チームの連敗を止められず、ふがいなさが胸を締めつけた。
プロ2年目で迎えた晴れ舞台は散々だった。初回先頭の片岡にソロアーチを許す不安な立ち上がり。3-1とリードをもらった直後の4回が修羅場になった。先頭のブラウンに四球を与え、GG佐藤には同点の2ラン本塁打。さらに3四球で2死満塁のピンチを招くと、中島に走者一掃の3点二塁打を浴びた。
巽
四球で走者を出した後に打たれるという、一番やってはいけない投球をしてしまった。いいコースを狙いすぎてカウントを悪くする癖が出た。
慎重さが裏目となった。長打を警戒してストライクゾーンぎりぎりを突く投球を心がけた。片岡の本塁打は低めの直球、GG佐藤の1発も内角高めの直球と、決して甘い球ではなかった。ただ、コースにこだわるあまり、ボールが先行した。「カウントが不利になると(打者も)狙いが絞りやすくなる」。決め球を欠き、三振を1つも奪えなかったのも痛かった。必然的に球数も多くなり、初回だけで26球を要した。
チームは3連敗で借金2となり、秋山監督も「もうちょいやな」とため息をついた。2年目右腕の抜てきは実らなかったが、対抗馬の岩崎がこの日2回2失点と崩れたこともあり、次週7日のロッテ戦でも再び巽にチャンスを与えることが濃厚になった。「(巽が許した)安打は4本だけど、四球がな。次に生かさんとな」と逆襲に期待した。
帰り際の巽は視線を上げ、西武ドームの長い階段を登った。「経験は自分にとってプラスになった」。くしくもプロ入り前にフォーム修正の手本としたベテラン石井一と投げ合い、得たものは少なくない。かみしめた悔しさを糧に、はい上がるだけだ。【太田尚樹】
[2010年4月1日11時37分
紙面から]ソーシャルブックマーク



