横浜からトレード移籍した日本ハム石井裕也投手(28)が、北海道デビューを心待ちにした。札幌ドームで3日、梨田監督らと会見に臨み「最後まで試合をあきらめずファンも温かいという印象です。1日でも早く札幌ドームで投げて、北海道のファンに名前を覚えてもらえるように頑張ります」と活躍を誓った。

 現在、1軍では左の中継ぎは宮西1人。林も2軍調整中と手薄な状態だ。梨田監督は「今、非常に苦しいチーム状況なので4月の半ば過ぎには(1軍に)来てもらいたい」と、昨季横浜で28試合に登板し、セットアッパーも務めた左腕に期待した。背番号は交換要員の江尻から「27」を引き継いだ。

 社会人時代の同期の鶴岡がおり、チームに溶け込みやすい環境は十分。先天性の難聴を抱えながらのプレーも問題ない。「持ち味である内角攻めを武器に、1球1球に集中してチームに貢献できるように頑張りたい」。補聴器を使いながら三振を奪う投球に「サイレントK」の異名がつく左腕が、開幕ダッシュに出遅れたチームの救世主となる。

 [2010年4月4日12時6分

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